現在のインターネット回線の主流になっているのは「光回線」ですが、「ADSL回線」を利用しているというご家庭もあることでしょう。2つのインターネット回線には仕組みや通信速度、利用料金に大きな違いがありますが、やはり光回線の方がメリットが大きいと考えられます。
そこで今回の記事では、2つのインターネット回線を比較して、光のメリットや乗り換えるべき理由を解説します。
光回線とADSLの違いを確認
光回線とADSLにはどのような違いがあるのか、仕組みや通信速度、利用料金などについて比較しご紹介します。
光回線 | ADSL | |
利用する回線 | 光ファイバー | 電話線 |
料金体系 | 3,500~5,000円 | 1,800~3,000円 |
通信速度 | 最大1~2Gbps | 最大12~50Mbps |
開通までの期間 | 1か月前後 | 1~2週間 |
地域による速度差 | なし | あり |
速度の安定性 | △ | ○ |
通信の安定性 | ○ | △ |
2種類のインターネット回線の違いを比較してみると、利用する回線自体が異なることがわかります。ADSLは各家庭の電話線を利用するため、アクセスの集中による速度低下がありませんが、通信が不安定になることもありもともとの通信速度も速くありません。反面、光回線は光ファイバーを利用しているため、通信の安定性があり速度が速いですが、アクセスが集中すると速度の低下が感じられるでしょう。
以上のように2種類の回線は仕組みや通信速度、利用料金などに大きな違いがあります。
ADSLと比較した光回線のメリット
ADSL回線と比べると、光回線には次のような多くのメリットがあります。
・通信速度が速い
・通信に安定性がある
・地域による速度差がない
・利用料金の安い光電話が使える
・アンテナなしでテレビ視聴ができる
光の方が優れている点としては、やはり通信の速度の速さと安定性の高さにあると言えます。通信速度は圧倒的に速く、デジタル回線を利用していることから安定性も抜群で、NTT収容局からの距離によって速度が低下することもありません。
また、アンテナなしでテレビ視聴ができること、光電話によって固定電話の利用料金が安くなることも隠れたメリット。光を利用することでスムーズなインターネットが実現するだけでなく、電話やテレビも快適になります。
光回線に乗り換えるべき理由とは
光回線に乗り換えるべき理由は、将来的なADSLのサービス停止が決定されていることです。NTT東日本とNTT西日本によると、利用者数が減少しており部品の製造が終了していることなどを理由として、2023年1月31日にADSLのサービスの停止を発表し、光への乗り換えを推進しています。つまり、乗り換えなければインターネットが利用できなくなるということ。
実際にソフトバンクなどでも2019年2月28日にADSLサービスへの新規加入を終了させており、これからもインターネットを使い続けるためには将来的なサービス停止までに、光へと乗り換える必要があります。
ADSLはサービス停止!光回線への乗り換えを検討しよう
ADSLサービスは2023年にサービス停止が決まっているため、現在も利用している方はなるべく早めに光回線への乗り換えを検討されてください。
光に乗り換えると、インターネットの速度が速くなる、通信の安定性が増すだけでなく、ひかり電話が利用できる、アンテナなしでテレビが見られるようになるなどのメリットも感じられます。2023年までにはまだ時間がありますが、早めに光に乗り換えて損になることはないでしょう。