光回線で一般的な通信速度である「1ギガ」とは、どのくらいの速度なのでしょうか?数値として理解はできても、体感する速度がどのくらいなのかわからなければ回線の良し悪しをはかることはできません。
そこで今回の記事では、「1ギガ」という通信速度がどのくらいの速度なのか、具体例をあげながらご紹介していきます。
光回線の1ギガとはどれくらいの速さ?
光回線の一般的な速度である「1ギガ」とは「サイト閲覧で待ち時間が生じない速さ」です。具体例をいくつかご紹介します。
・ヤフーのトップページに約0.002秒でアクセスできる
・リンクをクリックすると0.005~0.1秒程度で次のページを開ける
・5分間の360p動画を約0.3秒でダウンロードできる
・DVD(8.5GB)の映像作品を約70秒でダウンロードできる
上記の例はあくまでも目安ですが、通常のサイト閲覧であれば、ほぼストレスを感じられない速度だということがわかります。クリックとほぼ同時に次のページを閲覧することができ、待ち時間はほぼないと感じられるでしょう。
利用用途で違う!快適に使える通信量の目安はどれくらいか
快適に使える通信速度の目安は、インターネットの利用目的によって変わります。光回線のように1ギガの速度があれば、ほとんどの通信が快適になりますが、次のような利用用途では、さらに遅い速度でも、特にストレスなくインターネットを利用できます。
利用用途 必要な速度の目安
テキストメール送受信 1メガ
LINE 0.5~6メガ(スタンプ>通話>ビデオ通話)
音楽配信サービスの利用 0.8~2.5メガ
インターネットサイトの閲覧 1~10メガ
インスタグラムへの投稿 3~10メガ
スマホゲーム 5メガ
Youtube視聴 5~25メガ
必要な通信速度は、画像の数や動画の解像度などファイルサイズにより変わるためあくまでも目安です。利用目的により必要な通信速度は変わりますが、いずれにしても光回線であれば十分すぎるほど速いと感じられるでしょう。
常に1ギガではない?光ファイバーの実効速度とは
光回線の速度は「最大1ギガ」ですが、常に最大速度で通信をしているわけではありません。光ファイバー通信では、通信する環境により速度が変わる「ベストエフォート」を採用しており、実際の通信速度である「実効速度」は1ギガを下回ることが多いためです。
回線事業者が提示する「最大通信速度」とは、インターネット通信を行うために最も理想的な環境を整えた場合の測定速度のこと。そのため、「最大1ギガ」の回線を導入したとしても、100メガでしか通信できない可能性もあります。ただし、回線の実行速度が100メガであっても、前の項目でご紹介した利用目的別の必要通信速度を目安とすると特に不便ではありません。
光回線は常に最大速度で通信しているわけではなく、実際に回線を使い始めてみて、1ギガの速度が出ないことは一般的なことです。
1ギガの光回線があればインターネットは快適!
「1ギガ」という通信速度の具体例を見ると、光回線を導入すればほとんどの場合で快適にインターネットが利用できることがわかります。体感としては、通常のサイト閲覧なら待ち時間を感じない速度であり、動画視聴や音楽のダウンロードでも「速い」と感じられる程度です。
「ベストエフォート」を採用している光回線では、最大通信速度を下回ることも珍しくありませんが、動画視聴でも5~25メガほどの通信速度があれば十分に楽しめることから、回線の実効速度であればストレスのないインターネット利用が可能でしょう。